斜面を駆け上る津波

津波というのは勢いの波なんです。

 

どうして?5mの津波が5mで止められないの?

それはね、5mの高さで10㎞に渡っての範囲で

水が押し寄せてきてるからだよ?

 

5mの高さじゃないんだよ、量なんだ。

10㎞ × 10㎞ × 5mの量の波が

全部がこっちに来るんだ。

一回はその量の水が全部こっちへ向って着て被る。

 

それが入り組んだ入り江に押し寄せてくる。

 

直ぐ後ろが山になってる平地では水は溜まって

30mでも50mにでもなるんだ。

 

だから自分の家より内陸に

10mの防波堤が出来たり嵩上げがなされたら?

自分はその高さまで水に沈むことが決定するんだ。

死刑宣告だね。

 

さっき画面で初めて見た絵。

ダメなんだろうけど、これで説明しようって

決心したんだ。だからしばらく使う。

 

こういう囲まれたところに

5mの高さの津波がやって来ると?

 

中央下の集落は手前より10m高台で

建物高さも10mあったとしても?

何十㎞にも渡って次々に押し寄せてくる。

 

例え、20mの高さでも

たちまち水に漬かっちゃうんだよ?

 

後ろに山がなければ?

高架道路は水に漬からないんだよ?

 

だけど、次々に波が押し寄せてきて

多ければ水は山の高さまで溜まるだろ?

だったらここでは津波の高さが百mに

でもなっちゃうんだ。

 

だから場所なんだよ?

だから皆が避難じゃなくて誰が避難だ?

 

皆が逃げてないから逃げないでいいか?

そんなことないんだよ。

 

あなたが大丈夫かは分からない。

危険と度合いを理解して

正しく怖がり判断して逃げる。

その判断するのは自分です。

 

排水を逆流する高潮

高潮防潮堤って高潮のための防波堤なんだろ?

だったら?

5mの高潮なら5mの防潮堤で大丈夫だろ?

 

実は防潮堤って何?

防波堤じゃないの?って人が作ってます。

 

高潮が怖いと思って?

全国各地に防潮堤をたくさん作った人たちは

昭和三十年代ごろの各地で被害を体験した

記憶がある人たちです。

 

だからあれらは防潮堤なのです。

津波を想定してない。

それに、もう古い未熟な構造物です。

 

それから高度経済成長で海岸沿いに

工業地帯が作られて

住宅地が造られて街が出来ました。

 

あれは元々、海岸や海の底だったのです。

 

つまりその防潮堤の外側に

人がたくさん住んでるのです。

今では穴だらけです。

 

津波が来たら死刑宣告の場所です。

後ろに防波堤があるところです。

 

高潮は水位が上がるのです。

 

その隙間を穴を途切れを入ってきます。

 

河川の有る日本では全部を囲むのは

元々から難しいのです。

 

そしてその防潮堤をたくさん作ったから?

高潮被害がなかったのではないのです。

 

40年ごろから

それまで頻繁に被害をもたらせていた高潮が

突然、起きなくなって途切れていたのです。

防波堤が守ったんじゃない。偶然だった。

 

それまでは海沿いになんか人々は住まなかった。

住んでる人たちは居たかもしれませんが

津波に流され高潮に押し流されていた。

 

昔の街道は大半が山の中で海沿いではありません。

平らな平地を歩かないで?

わざわざ山道を登ったり下りたりするのが

古来の道だったんですよ?

 

理由があるんです。日本では海沿いには

人が住めるような環境でなかったからです。

 

その偶々の静穏期間が終わり

更にこれから温暖化です。

私たちの現状はヤバかったんです。

 

正しく怖がって、備えましょう。

危ない時、適切に分かって逃げるんです。